かすみん生い立ち⑤
ドーナツが食べたくて勢いで作りました。
20分くらいで出来ました。小さい頃はよく祖母と作っていたのを思い出します。
看護学校での生活にもなれた頃、一年生の冬は定期テストの時期です。
毎日、毎日勉強していました。
薬学などは薬の名前と効果が一致せず、友達と語呂合わせを作ったりしてなんとかやっていました。
そんな中、母から電話が。
「あのね〜乳ガンになったんだ。3月に手術するけん。」
一瞬頭が真っ白になりました。そこから学んだ知識をフル活用し母に質問しまくり、転移は今のところ見られないが、リンパ節は手術してみないとわからない。かなり早期だということがわかりました。
母は一人で病院に行き、告知を受けたそうです。
なぜ誰も連れていかなかったのかと少し怒りながら聞くと、「だってうちのひとは皆心配性だから〜。あでも、先生には誰も連れてこなかったの?って言われたよ。」と…。
そりゃあ、かすみん家は皆メンタル弱いですが、でも、相談してほしかったです。
そして定期テストも終わり、一年生を終了し家に帰りました。
帰ったら、すぐに母の手術が始まりました。
手術中リンパ節も確認し、転移していないことがわかりひと安心し、片方の胸を全摘し、手術が終わりました。
その日はかすみんだけ泊まり、翌日から毎日様子を見に病院に通いました。
お腹にドレーンが入り、痛々しかったですが、母は手術後の後遺症もなく過ごしていました。
寮生活で2〜3キロ太っていたのでダイエットも兼ねて自転車で片道一時間かけ、無事太った分は痩せました。
母の入院中、家の家事はかすみんと祖母でまわしていました。女手が二人いると少し楽ですね。入院前は母がいない状態で大丈夫か心配でしたが、祖母も頑張ってくれて問題なく生活しました。
春休み中に退院し、少し心配でしたが看護学校に帰りました。