阿部智里 発現 読書レビュー
こんにちは、かすみんです。 今回は、阿部智里の「発現」を読んだので、感想を書いていこうと思います。
目次
作者紹介
作者の阿部智里は、「烏に単は似合わない」で松本清張賞を20歳で受賞した、すんごーーい人です。 八咫烏(ヤタガラス)シリーズの本を7冊出されています。このシリーズは和風ファンタジーで、キャラクターたちもとてもいい味があり、世界観も壮大で、かすみんは大好きな作品です。
かすみんの中では「ファンタジーを書く人」というイメージがあったのですが、今年1月に出版された「発現」は、まったく違うものでした。
手に取った時はこの表紙でもファンタジーだと疑わなかったんですね。読んでみたら怖い怖い。 ホラーじゃん!!!
作品紹介
物語は時空を超え、常識を凌駕する。 累計100万部突破「八咫烏シリーズ」のベストセラー作家・阿部智里が、構想3年、満を持して書き下ろした最新長編小説。 平成と昭和、二つの時代で起こった不可解な事件。真相を求めて近づこうとする者たちを嘲笑うかのように謎は深まり、ほの暗い闇がひたひたと迫りくる。運命に導かれるようにしてたどり着いた先に待ち受けるのは、光明か絶望か。 鬼才・阿部智里の圧倒的な筆力と壮大なスケール感で、ジャンルをクロスして描く渾身作!
引用:NHK出版ホームページよりhttps://www.nhk-book.co.jp/detail/000000057002019.html
感想
かすみんはホラーが苦手なので怖いと思った時点でやめれば良いのですが、続きが気になってしまい、最後まで読みました。 読んでみると、昭和の話と平成の話が交互に出てきて最初は?だったのが、徐々にリンクしだし、もしかしてこれって…と思い始め、たらもうやめられなくなりました。 しかもただのホラーなのではなく、戦争の時代について考えさせられるものでした。 自分の国のために、また人を殺めなければ自分が死ぬという状況は、心身ともに人をおかしくさせてしまうのだな、と辛い気持ちになりました。
印象に残ったのは、
その状況を知らないということが、どれだけ罪深いのか
というところです。
情報の一部分だけ切り取って好き勝手なことを言うことって、結構身近にあると思います。しかもそういうことって、あんまり楽しくない話題だったりします。かすみんも言動には気をつけよう、と思いました。
最後に
ネタばれしないように気をつけたら、本当にただの感想になってしまいました。とにかく、とっても怖いけど、とってもおもしろかったです。 興味をもたれた方は、ぜひ読んでみてください。